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ワークプレイスラーニングとは 「仕事に結びついた学び」が人材を育てる

ワークプレイスラーニングとは、職場における「実務経験」と研修やeラーニングによる「学習」を連携させることで、学びの効果を最大化させようという学習方法です。

「定期的に研修やセミナーを実施しているものの、現場で活かされていない」
「従業員の自発的な学習を期待してeラーニングを取り入れたが、積極的に取り組んでいるとは言い難い」
このように、学習と実務が分断していたり、従業員の学習を促す仕組みがうまく機能していないという課題を抱えている企業は少なくないのではないでしょうか。

ワークプレイスラーニングは、学習したことを実務の現場で活かす仕組みをつくり、より学習効果を高める試みです。また、どのように教えるかではなく、どのように学ぶかに焦点を当て、組織全体で取り組む学習方法とも言えます。

本稿では、ワークプレイスラーニングとは何かを具体例とともにご紹介します。


1. ワークプレイスラーニングとは

ワークプレイスラーニングとは、職場の「実務経験」と研修やeラーニングなどの座学での「学習」を連携させることで、より効果的な学びに高め、人材の能力向上を促す学習方法です。
一般的に「個人や組織のパフォーマンスを改善する目的で実施される学習その他の介入の統合的な方法」(Rothwell & Sredl 2000)と定義されています。

リーダーシップ開発の研究者として有名なモーガン・マッコールは「人間の能力開発の70%は経験によって説明できる」と語っています。

研修で習得した知識よりも、職場での実務経験や上司との対話から、はるかに多くのことを学んだという経験は誰にもあるのではないでしょうか。
柔軟な対応力や問題解決能力を身につけるには、知識の習得を目的とした座学のみでは限界があります。研修で得た学びのきっかけを職場での実務経験につなげるという仕組みを整えることで、初めて高い学習効果を生むことができるのです。


2. OJTとの違い

実務経験と学習を連携させたものとして、OJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)があります。
「仕事を通した職業教育」という点で両者に共通点はありますが、以下のような違いがあります。 

 

ワークプレイス
ラーニング

OJT

立場の違い

「どうすれば上手に学べるか?」
(学習者側の視点)

「どうすれば上手に教えられるか?」
(教育者側の視点)

手段の多様性

研修やミーティング・eラーニングなどの多様な教育法

上司・先輩から部下に対する教育

取り組みの対象

組織全体

上司・部下間

OJTでの上司の役割は「教える」ことです。一方、ワークプレイスラーニングでは上司は部下の「学びを支援」します。取り組みに関わる誰にも学ぶ機会があり、相互の学びあいが可能な学習法と言えます。


3. ワークプレイスラーニングの具体例

「実務」と「学習」を連携させた仕組みとはどのようなものを指すのでしょうか。ワークプレイスラーニングの具体例をご紹介します。

3-1. メンター制度を取り入れたOJT

「実務」にウエイトを置いているOJTに、「学習」要素の強いメンター制度を加えることで、より学習効果が高まります。
年齢や社歴が近く、親しみやすい先輩従業員による指導を受けつつ業務に取り組むことで、「実務」と「学習」が切り離されることを防ぐことができるのです。

ワークプレイスラーニングの根幹は、従業員が自発的に学べる環境を整えることです。働いてるうちに自然と「現場からの学び」を得られるだろうというような「待ち」の姿勢ではありません。従業員の学びをサポートするメンター制度やコーチングは有効な学習促進の手段と言えます

3-2. ナレッジマネジメント

ナレッジマネジメントとは、仕事を通して個々人が学んだ知識やノウハウ(いわゆる「暗黙知」)を組織全体で共有することで、組織力の底上げを図る経営手法です。

転職をする人が増え、また年功序列が崩れた現在、長年の経験から培った知識やノウハウを組織内に継承していくことは困難となりました。失われていく「暗黙知」を組織全体で学習する環境を整えることも、ワークプレイスラーニングのひとつです。


4. まとめ

ワークプレイスラーニングとは、職場での「実務」と研修やeラーニングなどの「学習」を連携させることで、学びの効果を最大化させようという学習方法です。
実践に活かせる知識や能力を高めるには、座学で得た知識を実務経験につなげる仕組みづくりが必要です。
具体例として、次のような方法があります。
・メンター制度を取り入れたOJT
・ナレッジマネジメント

ワークプレイスラーニングで重要なのは、従業員が自発的に学べる環境を整えることです。学びへの「きっかけ」となるようなさまざまなツールや、上司や先輩従業員による支援は職場での学びを促し、より効果的なものに高めます。
また、ナレッジマネジメントを構築することによって、従業員が実務で得た知識やノウハウが組織の学びとして共有されます。

従業員の学習効果を高め、さらに組織力の向上へとつなげるために、自社の教育制度にワークプレイスラーニングを取り入れてみるのはいかがでしょうか。

参考)
幻冬舎GOLD ONLINE「研修の総仕上げ 「ワークプレイスラーニング」の概要」
https://gentosha-go.com/articles/-/11083
日本の人事部「ワークプレイスラーニング」
https://jinjibu.jp/keyword/detl/173/
北村士朗(熊本大学 大学院社会文化科学研究科 教授システム学専攻)「ワークプレイスラーニングの実践的展開(上)~業務と学びの一体化~」
http://www.keicon.co.jp/files/2014/08/4e3a9044be9914e5fb316eafbdff0abb.pdf

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