体臭対策はこれで完璧 11種類の体臭別に徹底解説【セルフチェックつき】

自分のニオイ、特に身体から発せられる「体臭」について、心配になったことはありませんか?

場所やシーンによらず、周りを不快にさせる体臭はできるだけ避けたいものです。では、体臭を抑えるためには、どのような方法があるのでしょうか。

一口に体臭といっても、発生する部位やその原因はさまざまです。例えば同じ頭部でも、 頭頂部や後頭部にかけて発生する体臭と耳の後ろや頭全体、首筋(うなじ)などから発生しやすい体臭では、臭いだけでなく発生する原因も異なります。

原因が異なるということは、対策も変わってきます。体臭を効果的に予防するためには、体臭の原因を突き止め、それぞれに適した対策を取ることが大切です。

自分の体臭は、鼻が慣れてしまうため自覚しづらいものではありますが、一方で対策しやすいものが多いのも事実です。

そこで本稿では、11種類の体臭について、具体的な対策を解説します。
後半では、自分から発せられるニオイを確認するためのセルフチェック方法もご紹介します。「自分は大丈夫かな?」と不安に思うだけでは何も変わりません。ぜひ具体的なチェックと対策を行い、的確なスメルマネジメントを実現しましょう。

1. 体臭の特徴に応じた対策がカギ

体臭は「汗や皮脂から発生するもの」と、「それ以外の要因で発生するもの」と、大きく2つに分類されます。

「汗や皮脂から発生する体臭」は、汗または皮脂が、皮膚常在菌により分解され、酸化することで発生します。代表的なものは①ワキガ、②ミドル脂臭、③足臭の3種類です。

一方、「汗や皮脂以外の要因で発生する体臭」には、加齢に伴う身体の中の酸化、疲労やストレス、病気など、その他さまざまな原因があります。これらは主に④加齢臭、⑤口臭⑥疲労臭、⑦ストレス汗臭、⑧ダイエット臭、⑨便秘臭、⑩その他生活習慣による体臭、⑪病気を原因とする体臭の8種類に分けられます。

(体臭の種類と原因については別記事「正しい体臭ケアは原因の把握から!11種の体臭とそれらの原因」参照のこと)

それでは、「汗や皮脂から発生する体臭」への対策から見てみましょう。

2. 汗や皮脂を原因とする体臭への対策

2-1. ①ワキガの対策

汗は、汗腺という汗を分泌する管から出ますが、汗腺にはアポクリン腺とエクリン腺という、2種類のタイプがあります。このうち、ワキガはアポクリン腺から分泌される汗が原因です。この汗を皮膚の常在細菌が分解し、ニオイの原因となる物質を生むことで発生します。

食生活、ストレス、わきの下が不衛生であることなどが、ワキガを悪化させる要因といわれています。これらの面からアプローチすることもひとつですが、そもそもワキガには遺伝的な要因が大きく影響します。

汗や皮脂を抑えることも大切ですが、根本的に治すには病院での治療が必要となります。手術もありますが、薬やレーザーによる治療もあります。まずは医師の診断を仰ぎ、どのような選択肢があるのか把握したうえで、判断しましょう。

2-2. ②ミドル脂臭の対策

ミドル脂臭は、汗に含まれる乳酸を頭皮のブドウ球菌が分解することで発生するジアセチルが原因です。そこで汗とブドウ球菌を減らすことが対策となります。

そのためには、まずミドル脂臭が発生する頭部を清潔に保つことが大切です。デオドラント機能のあるシャンプーを使う、髪を2度洗いする、指の腹でマッサージをするように毛穴を洗う、などの方法で、特にミドル脂臭が発生しやすい頭頂部や後頭部を中心にケアしましょう。

また、頭皮のニオイが染み付いた枕カバーから再び髪へニオイがつかないよう、枕カバーは週に1回交換するとよいでしょう。

2-3. ③足臭の対策

足は汗腺が多く、大量の汗が分泌される部位です。そこに繁殖した細菌が垢(あか)・ホコリ・皮脂などを分解することで、足臭のもとであるイソ吉草(きっそう)酸が発生します。
ほかの体臭に比べて自覚しやすいニオイなので、食事でお座敷に座るときなどに足のニオイが気になって慌てることなどがないよう、普段から気にかけておきましょう。

・細菌のエサを除く
まず、たまった角質は細菌のエサとなるので、お風呂できれいに洗います。特に足の指と指の間は、手の指を通すように丁寧に洗ってください。また、爪と指の間は雑菌の格好のすみかとなります。爪はこまめに切って衛生的にしましょう。

・細菌を取り除く
特に男性のビジネス用の革靴は通気性が悪く、細菌が繁殖しやすいだけでなく、細菌によって発生したニオイもこもりがちです。対策としては靴を定期的に洗う、日干しをする、消臭効果のある10円玉(銅)を靴底に入れる、靴用の消臭スプレーを使うなど、菌を取り除く方法が効果的です。

また、細菌は湿った環境を好むので、靴を乾燥させることが大切です。出社したらテーブルやデスクの下で靴を脱いでサンダルなどに履き替えたり、1日履いたら2日間休ませて同じ靴を続けて履かないようにしたりする方法もお勧めです。

2-4. 汗や皮脂による体臭に共通する対策ポイント

上記の①ワキガ、②ミドル脂臭、③足臭の3つは、身体を清潔に保つことが基本的な対策です。そのポイントとして次の3つが挙げられます。

1. 汗を減らす 

ワキガはアポクリン腺から出た汗が原因です。ただしエクリン腺からでた汗も、分泌されたときはほとんど無臭なのですが、細菌に分解されることで、ニオイを発生します。汗を分泌する汗腺の数や分泌量は人によって違うものの、皮膚の上にとどまる汗を減らすことでかなりのニオイを抑えることができます。

a.毎日入浴、肌を清潔に。 
毎日入浴し、肌を清潔に保ちましょう。この際、ゴシゴシと強く洗うと皮膚の表面を傷つけてしまいますので、やさしくたっぷりの泡で洗うようにしてください。

b.汗を拭く
毎日入浴しても、外出してから帰宅するまでの時間に汗をかきます。しかし、汗が細菌によって分解され、ニオイを発するまでには1~2時間ほどかかります。ですから、その間に汗を拭きとることで、体臭を抑制することができます。

c.こまめに着替える
衣類に染み込んだ汗も分解される前に着替えれば、ニオイを抑えることができます。シャツとまでいかずとも、下着を交換するだけでも効果はあります。

2. 細菌を減らす

汗を分解する常在細菌は、身体を外的刺激から守る役割があります。しかし、適度なバランスがありますので、気になるほどの体臭がある場合、細菌の繁殖や増殖を抑える石鹸やデオドラント製品を使用することもお勧めします。
ネットの口コミなども参考にしつつ、使い勝手や効果など、自分に合ったものを選ぶとよいでしょう。

3. 衣類のケア

肌を清潔に保ち、こまめに下着を交換しても、洗い立ての衣類がニオイの元となっていることがあります。

下着など衣類の繊維に入り込んだ菌は、ふつうの洗濯では十分に落とすことができません。
このような元から染み込んでいる菌と汗が混ざって、体臭を発することがあるのです。

ニオイが気になる衣類は、漬け置き洗いがお勧めです。

酸素系漂白剤を40度以上のお湯に溶かし、衣類を漬けてください。1~2時間ほどで殺菌することができます。その後、軽くすすいでから普段通りに洗濯すれば十分です。ちなみに、この方法は、同じく繁殖した菌が原因で起こる、梅雨時の生乾きのニオイにも効果的です。

3. 汗や皮脂以外が原因の体臭への対策

3-1. ④加齢臭の対策

皮脂の脂肪酸が、過酸化脂質によって分解されることで生成されるノネナールが原因です。このプロセスには「身体の中の酸化反応」が大きく関わっています。加齢臭の対策には、「ニオイの原因となる皮脂やノネナールを落とす」という視点だけでなく、「いかに身体の中の酸化を抑えるか」という2つの視点が大切になります。

1. ニオイの原因を落とす

最初に、「ニオイの原因となる、皮脂やノネナールを落とす方法」からみてみましょう。ノネナールは、肌に付着しやすく、水に溶けにくいという性質を持っています。そのため、軽く汗を拭いたり、シャワーを浴びたりするくらいでは加齢臭は落ちません。

加齢臭を落とすためには、「ゆっくり、丁寧に」洗う必要があります。毛穴の奥の汚れを取り除く気持ちで洗うとよいでしょう。

ただし、皮脂は加齢臭の原因であると同時に、肌を保護するという役割も持っています。皮脂を落としすぎると、足りない皮脂を補おうと、皮脂の分泌が増え、かえってニオイが強くなることも考えられます。必要な皮脂まで落とさないよう、ゴシゴシと強くこするなどの洗いすぎに気をつけてください。

夜に丁寧に洗い、朝は就寝時に出た皮脂をシャワーで洗い流せば、加齢臭を抑えることができます。

洗う部位として特に気をつけたいのは、耳の後ろ、首の後ろ、肩や背中です。さらに、眉毛から鼻にかけたいわゆる「Tゾーン」も、皮脂腺が多く、加齢臭が発生しやすい部位です。

加齢臭を抑えるためのもうひとつの視点、「身体の中の酸化を減らす」ためには、どのような対策があるでしょうか。ここでは2つ、ご紹介します。

2. 有酸素運動をする 

身体の中の酸化を抑える1つめの方法は、「有酸素運動」です。これは、酸素を普段より多く取り込みながら行う、比較的緩やかな運動を指し、ウォーキングやジョギング、水泳、サイクリングなどがその代表です。乳酸を生じないので疲れが蓄積しづらく、身体の酸化を抑制する効果があります。

また、有酸素運動をすると、体内でSOD(スーパーオキサイド・ジスムターゼ)という酵素が活性化されます。SODは、活性酸素を無害化する働きがありますので、SODを増やすことで身体の抗酸化能力を高めることができるのです。

ただし、激しく運動すると「無酸素運動」になります。無酸素運動で激しく呼吸をすると、酸素を大量に吸って体温が上昇し、活性酸素が逆に増えてしまいます。

絶えず激しい運動や筋肉トレーニングなどを繰り返すスポーツ選手が、一般的な人と比べて短命になりやすいのは、活性酸素の影響だとする説もあります。
そこでスポーツ選手の中には、続く「3.抗酸化物質をとる」でご紹介するような抗酸化物質などで対策をする選手も多いようです。

身体の酸化抑制を目的に運動する場合、自分の身体能力に合わせて運動量を調節し、有酸素運動を心がけましょう。

3. 抗酸化物質を摂る

酸化を抑える方法の2つめは、抗酸化物質を食事やサプリメントで摂取する方法です。

抗酸化物質である、ビタミン類(ビタミンA、ビタミンE、ビタミンCなど)や、ポリフェノール、ルテイン、βカロテンなど、多くの抗酸化を抑える成分が野菜などの食物に含まれています。肉類や脂もの中心の食事が多い人は特に、栄養バランスに気をつけた食事を心がけてください。

また、食事だけでは補いきれない成分は、サプリメントで摂取することもできます。アスタキチンサン、コエンザイムQ10、白金ナノコロイド、αリポ酸など、いろいろなサプリが抗酸化サプリとして市販されています。

ただし、サプリといっても、食品に多く含まれるものから、医薬品として使用されうるものまで、その効果はさまざまです。副作用があるものもありますので、過剰摂取や医薬品との飲み合わせにも注意し、自分の体調、遺伝的要因など考慮したうえで、自分に合ったものを正しく使うようにしてください。

3-2. ⑤口臭の対策

口臭は原因別に次の4つに分類することができます。

  1. 生理的口臭
  2. 飲食物やアルコール、タバコによる口臭
  3. 病気が原因の口臭
  4. 生活習慣の乱れやストレスによる口臭

「1.生理的口臭」は、寝起きや緊張したときなど、口の中が渇くことで起こります。生理的口臭は、歯磨きや食事、会話など、唾液の分泌を増やすことで抑えることができます。

また、「2.飲食物やアルコール、タバコによる口臭」はニオイの原因となる、ニンニク、ニラ、ラッキョウなどの食物や、お酒、タバコにより一時的に発生しているだけですので、これらを控えればニオイを防ぐことができます。

どれも治療を必要とするものではありませんが、周囲にとって不快となり得るニオイですし、特にタバコの煙は衣類や部屋にも染み付きますので、一緒にいる人々や状況に応じて、配慮するべきでしょう。

「3.病気が原因の口臭」については、専門家の診断を受け、正しい治療を行うのが一番です。
口臭の原因となる病気の9割は、虫歯や歯周病といった口腔内の疾患です。正しい歯の磨き方など、適切な予防方法を身につけることを目指しましょう。

「4.生活習慣の乱れやストレスによる口臭」は、「1.生理的口臭」と「3. 病気が原因の口臭」の混合であり、乱れた食生活や運動不足、過度の喫煙・飲酒、そしてストレスから起こります。

「1.生理的口臭」の場合は、一時的なストレスで口の中が渇き、細菌が繁殖して発生しますし、「3. 病気が原因の口臭」の場合は、乱れた生活習慣やストレスにより、免疫力が低下して病気になることで、発生します。

口臭に過敏になる必要はありませんが、原因について特に心当たりがない場合、病気を疑い、受診することをお勧めします。

3-3. ⑥疲労臭の対策

疲労臭は、主に肝臓や腎臓などの機能低下によって、アンモニアが分解できず、汗と混じって出てくる体臭で、生活習慣病の一歩手前の状態ともいえるでしょう。

ゆっくり入浴するなどして身体を休ませることも大切ですが、生活習慣病の予防と同じように、暴飲暴食、過度のアルコール摂取などを避け、適度な有酸素運動をすることで解消できます。

3-4. ⑦ストレス汗臭の対策

ストレス汗臭も、アンモニア臭に近い汗による体臭です。原因はその名のとおり、ストレスやそれによる睡眠不足などです。自分の努力でストレス要因となるものが取り除けるならば、それに越したことはありません。

ただ仕事でどうしてもストレスがかかってしまうなど、根本的な解決が難しい場合もあります。そのようなときでも、「2. 汗や皮脂を原因とする体臭への対策」でご紹介した方法などでストレス汗臭を防ぐなど対処療法的にケアすることは可能です。

3-5. ⑧ダイエット臭の対策

ダイエット臭は、無理な食事制限を行ったことにより、口臭や汗臭さが出てきて、最終的には「ケトン臭」と呼ばれる甘酸っぱいような体臭が発生することです。このようなニオイが出るということは、むしろダイエットがうまく行っていないことの表れです。

炭水化物や糖質制限といった食事だけの無理なダイエットではなく、きちんとバランス良く低カロリーの食事を取り、適度な運動を取り入れて身体の基礎代謝を高めることによって、ニオイの気にならないダイエットが可能になります。

3-6.⑨便秘臭の対策

腸内環境が悪化し便秘になると、腸内の便や発酵ガスが体中を巡り、汗や皮脂とともに全身から便臭が出てしまうことがあります。知らなかった人は驚くかもしれませんが、便秘臭はほかの体臭と同様、誰にでも起こりうる体臭です。

便秘臭を抑えるにはまず、便秘そのものの改善を図ること。そのためには、食物繊維や善玉菌の摂取が効果的です。

ちょっとブレイク ~腸の役割~

腸は食べ物を消化吸収するだけでなく、体内の有害物質を排除する役割もあります。
腸には身体の全免疫システムのうち実に70%もの免疫細胞があり、生命を維持するための大きな役割を担っているのです。

なお、物質を吸収するか、それとも排出するかの判断は、腸が独自に行っていて、肝臓や膵臓など他の器官に指令を出しています。腸は脳の判断なしで機能する唯一の臓器であり、これが「第二の脳」といわれる所以です。

また、腸内細菌は「幸せ物質」として注目されるセロトニンやドーパミンの働きを左右するともいわれています。

つまり、腸内細菌の数と、健康であること、そして幸福感は比例すると考えられます。
便秘臭対策にとどまらず、腸内環境には気を配りたいものです。

3-7. ⑩生活習慣が引き起こす体臭の対策

食生活や喫煙・飲酒、運動習慣など、日々の生活習慣を見直すことは、生活習慣病を防ぐだけでなく、体臭の予防にも効果があります。

特に動物性たんぱく質は、皮脂の分泌を増やすうえ、腸内で発酵するため、体臭を強くします。また揚げ物など油分の多い食べ物も、体内で活性酸素を発生させ、加齢臭をより強くさせます。

タバコは、吸うことで体内の活性酸素を増やしますが、同時に皮膚や髪、口などにニオイをつけます。アルコールは、大量に飲むと代謝時に刺激臭を発します。

このような生活習慣が原因の体臭については、肉や脂もの中心の食生活から、野菜など、抗酸化作用のある成分や食物繊維をより多く摂取する食生活に変えたり、タバコやお酒の量に気をつけたりするのが有効です。

さらに運動をして頻繁に汗をかくと、汗腺の機能が向上し、ミネラルや乳酸が少ない、さらさらした臭くなりにくい汗をかけるようになります。加齢臭対策でご紹介した、有酸素運動(3-1【④加齢臭】「2.有酸素運動をする」)で、活性酸素の発生を抑え、気持ちのよい汗をかきましょう。

3-8. ⑪病気が原因の体臭の対策

何らかの病気が原因で体臭を発生することがあります。ここまで述べてきた体臭の原因に心当たりがない場合、何らかの病気にかかっている可能性があります。まずは受診し、医師の判断を仰ぎ、必要に応じて治療しましょう。

ここまで、異なる原因に応じて適切な対策をとるために、体臭を11種類に分け、それぞれについてご説明してきました。次からは、体臭のセルフチェック方法についてご紹介しましょう。

4. 自分でできる! 部位別セルフチェック

体臭は、本人が慣れてしまうため自覚しにくい一方で、周りから指摘しにくい問題でもあります。また、ニオイの感じ方には個人差もあります。周囲の人は何とも思っていないのに、本人が必要以上に気にしてしまうケースもあります。

そこで、周りに気をつかわせることなく自分の体臭を確認するためのセルフチェックの方法を紹介しましょう。どれも簡単ですので、自分の体臭について自信をもって過ごせるよう、ぜひ試してみてください。

4-1. 全身のニオイのチェック方法

身体全身 のニオイは、日中に着た衣服や、夜間に着ているパジャマなどで確認できます。具体的な手順を見てみましょう。

Step 1. 入浴前に脱いだ衣服をビニール袋に入れる。
Step 2. 入浴で身体がきれいな状態になり、かつ浴室の水蒸気の影響で嗅覚がリセットされる。
Step 3. 袋のニオイを嗅ぐ。

入浴後に嗅ぐ袋のニオイ。それが普段、周りが嗅いでいるあなたのニオイです。

4-2. わきのニオイのチェック方法

わきのニオイも、わきに直接触れるものを嗅ぐことで確認できます。

Step 1.ティッシュをわきの下にはさみ、1時間後にティッシュのニオイをチェックする。
Step 2.ラップをわきの下に密着させ、3分後にラップのニオイを確認する。
Step 3.わきに汗をかいている場合は、ティッシュやタオルで拭き、すぐに嗅いでみる。

【こういう人は要注意】

以下の項目に当てはまる人は、特にわきのニオイに要注意です。ただし、当てはまるからといって必ずワキガだと結論づけるのは早急です。あくまでも自己判断は参考程度にとどめ、専門家の診断を仰ぐようにしてください。

1.耳垢が湿っている
湿った耳垢の人はワキガ体質の傾向が強いといわれています。これは、耳垢が湿る理由が、耳の中にあるアポクリン腺からの汗の分泌量が多いからであり、わきのニオイの原因と同じだからです。日本人で湿った耳垢の人は、10~20%程度いるといわれています。

2.わき毛が多い
アポクリン腺は、太いわき毛の周辺に分布するので、わき毛が多いとアポクリン腺も発達している可能性が高いといわれます。ただし、「わき毛が多い」といっても、生え方には性差があります。男性では、柔らかいわき毛が広範囲に生えている人が、女性では、太い毛が1つの毛穴から数本生えているような人が、ワキガ体質の可能性が高いといわれています。

3.衣服のわきの部分に黄色いしみがつく
アポクリン腺から出る汗は、少し粘り気があり、タンパク質・脂質・糖質・アンモニアなどに加え、黄色いしみの原因といわれる鉄分やリポフスチンという色素などを含みます。

一方、同じ汗でも、背中などから出るエクリン腺からの汗は、微量の塩分と水分からなっており、サラサラしていてニオイも弱く、色もほとんど無色です。

よって黄色いしみがあるということは、アポクリン腺からの汗が多く出ていると考えられます。

ちなみにワキガが原因の黄色いしみは、エクリン腺からの「汗じみ」と比べて色が濃く、また、しみの境界線もわき毛の範囲に一致して、はっきりしています。また、黄色いしみは、制汗剤でもできることがありますので、混同しないように注意しましょう。

4. わき毛に白い粉がつく
わき毛に白い粉のようなものがあったら、それはアポクリン腺からの分泌物が結晶化したものと思われます。ほかに心当たりがないときは、ワキガ体質の可能性が高いといえます。

5.気温や精神状態に関係なく、汗を多くかく
多汗症とワキガは、混同されやすいのですが、原因も症状も異なります。
多汗症は、体温調節のためや、精神状態の影響を受けて、全身のエクリン腺からさらさらとした汗が大量に出る症状です。それに対してワキガは、季節や精神状態には関係なく、ワキのアポクリン腺から粘り気のある汗が分泌されて起こります。

多汗症であり、かつワキガということもありますので、汗をかく場面や部位、汗の状態などから、自分の症状がどちらに当たるのか、見極めたうえで対策しましょう。

6.家族や親戚にワキガの人がいる
ワキガは遺伝します。両親でなくとも隔世遺伝の可能性も入れて考えてみましょう。

4-3. 頭のニオイのチェック方法

頭のニオイをチェックするには、頭が直接触れる枕で確認できます。
枕が入るような大きさの袋がなければ、屋外の新鮮な空気で嗅覚をリセットしてから、枕のニオイを嗅いでチェックしてもいいでしょう。

4-4. 口臭のチェック方法

口臭も、自分ではなかなか気づきにくいニオイですから、チェックするためには、ビニール袋やコップに息を吹き込んで閉じ込め、ニオイを確認する、歯間ブラシで歯垢を取り、そのニオイを確認する、といった方法が挙げられます。

【こういう人は要注意】
1.のどが渇くと口の中がべたべたする
口の中がべたべたするのは、雑菌が増えているからといわれます。ガムや飴など、唾液を出すと改善することがあります。

2.卵の腐ったようなニオイのゲップが出る
胃腸に疾患があると、卵の腐乱臭がするといわれています。病気の可能性も考慮に入れましょう。

3.虫歯がある
歯垢や歯石が分解されるときに発生する酸が、歯を溶かして、虫歯を作ります。この酸のニオイと、食べカスの分解臭が虫歯のニオイの原因です。

4.歯茎から血が出る
歯周病が疑われます。歯周病菌は悪臭の元となる、メチルメルカプタンを大量に発生させるので、歯周病が原因で出血している場合、口臭もあると考えられます。

5.ニオイのきつい食べ物やお酒、コーヒー、タバコが好き
ニオイのきつい食べ物やお酒、コーヒー、タバコなどは口の中にニオイが残りやすいです。気になる人はTPOに応じて控えるのも一案です。

4-5. 足臭のチェック方法

足臭のチェックは、靴を嗅ぐことですぐにわかります。

蒸れて雑菌が繁殖しやすい靴の中は、足臭の原因物質が発生する格好の場です。
靴を嗅いでみて、きついニオイがする場合、足臭が発生していると考えてよいでしょう。
ニオイのある靴で歩いていると、靴下にニオイが移っているはずですから、靴下が臭いと感じたら、足臭があるのはほぼ間違いありません。

また、足が臭うときは、水虫などの病気が隠れている場合もあります。皮膚に異常があれば受診をお勧めします。

【こういう人は要注意】
家族・親戚または自身がワキガ体質であると、足も臭う可能性が高くなります。
ワキガが気になる人は、足臭ケアを心がけてもよいでしょう。

5.まとめ

体臭にはさまざまな原因があり、予防するには、原因に適した正しい対策をとることが必要です。
汗や皮脂から発生するもの体臭には、以下の基本の対策が有効です。

  1. 汗や皮脂を減らす…入浴・拭き取る・着替えるなど
  2. 細菌を減らす…殺菌効果のあるデオドラント製品を使う
  3. 衣類のケア…漬け置き洗いをする
      
    その他、部位別の対策としては以下のようなものがあります。

①ワキガ…治療する(手術、投薬、レーザー治療など)
②ミドル脂臭…乳酸とブドウ球菌を減らす(デオドラント機能のシャンプーを使う、2度洗いする、マッサージする、枕カバーを換えるなど)
③足臭…1.細菌のエサを除く(足の指の間や爪の間を洗う、爪を切るなど)
   …2.細菌を取り除く(靴を洗う、日干しをする、消臭スプレーを使う、靴を乾燥させるなど)
  
一方、汗や皮脂以外の要因で発生する以下の8種類の体臭(④~⑪)へは、次のような対策があります。

④加齢臭…1.ニオイの原因である、皮脂やノネナールを落とす(ゆっくり、丁寧に洗う)
    …2.有酸素運動をする
    …3.抗酸化物質をとる(食事やサプリメントなど)
⑤口臭…1.「生理的口臭」ならば、唾液の分泌を増やす(歯磨き・食事・会話など)
   …2.「飲食物やアルコール、タバコによる口臭」ならば、それらを控える
   …3.「病気が原因の口臭」ならば、医師の診断を受け、治療する
   …4.「生活習慣の乱れやストレスによる口臭」ならば、それらの改善や、病気が疑われる場合、受診する
⑥疲労臭…身体を休める
⑦ストレス汗臭…ストレスを除く
⑧ダイエット臭…炭水化物や糖質を摂取する
⑨便秘臭…食物繊維や善玉菌を摂取する
⑩その他の生活習慣による体臭…食生活の改善、飲酒・喫煙を控える、有酸素運動をする
⑪病気が原因の体臭…受診し、治療する

体臭の対策には、日々の生活の中のちょっとした工夫でできるものが多くありますが、それらはまた、身体を清潔に保たり、有酸素運動をしたり、食生活を改善したりするなど、健康的な生活を送るために大切なことでもあります。

さらに、体臭をきっかけとして受診した結果、命にかかわる病気と診断され、治療につながることもあります。

体臭をただのニオイの問題と片付けず、健康のバロメーターとして、健全な生活を送るために役立てていきましょう。

胴体・ワキ・頭・口臭・足臭など、部位別のセルフチェックを参考にしつつ、安心して快適な関係を周囲と築いてください。

また、この記事では自分自身のニオイについて紹介してきましたが、他人のニオイについて指摘や改善を促すのは難しいものです。他人のニオイについてどのような対策があるかについては、ぜひ「スメハラを防止するために企業がとりうる6つの対策」をご覧ください。

触れにくいニオイの問題、eラーニングで解決しませんか?

これまで企業に潜在してきた「スメルハラスメント」が、昨今大変注目されています。
eラーニングを通して社員一人ひとりにスメルマネジメントの意識を持ってもらい、職場環境の改善につなげましょう。

以下のような企業におすすめです。
●コストを抑えつつ「スメハラ」に関する意識改善を図りたい
●職場環境の改善策としてスメハラに取り組みたい

<教材目次>
― 第1章 ニオイと人間関係
― 第2章 加齢による体臭の変化
― 第3章 ニオイケアの具体策
― 確認テスト
― アンケート
― ニオイに関する情報:リンク集

特別なシステムがなくても、Webでの受講が可能です。
スマートフォンを含め、様々なデバイスに対応しております。
ぜひ導入をご検討ください。