おすすめ記事

人材育成の効率的な進め方 企業に役立つ手法,プログラム,ツール紹介

経験者が解説!ベトナム人留学生が活用できる奨学金 4種とその特徴

「高校を卒業してから、先進国である日本に留学したい」という夢を実現させるために、日本留学の奨学金を必死に探している方は多いでしょう。

少し調べると、「日本語学校だと、奨学金がほとんどない」、「学部生向けの奨学金より大学院生向けの奨学金の方が豊富」といった情報が多く出てきます。この時点で「日本への留学」という夢を諦めようと思う人も少なくはないでしょう。

しかしここ数年、日本への留学を促進するために、外国人留学生のための奨学金の種類は多様化し、支給額も上がって来ています。

そこで本稿では、ベトナムから日本に留学する時に使える4つのタイプの奨学金を紹介します。日本に行ってから自分で応募する奨学金プログラムは色々あるので、主なものをリストアップしました。ぜひ参考にしてください。

夢に向かう第一歩として、どんな奨学金があるのか、自分自身に合った奨学金はどれか、探していきましょう!

masman

ホアン・ティ・トゥイ・ヴァン

ハノイ国家大学人文社会科学大学卒
名古屋大学・日本法教育研究センター(ベトナム)日本語講師
茨城大学、専修大学、東京外国語大学(2021年3月現在)への留学経験あり。
株式会社ライトワークスのパートナーとして主にベトナム人留学生や日本で働くベトナム人材向けの支援プロジェクトに参画中。
詳細プロフィールページへ


1. 日本に行く前に応募できる奨学金

日本に行く前に、国費奨学金と国費以外の奨学金に分かれています。具体的に見ていきましょう。

1-1. 国費奨学金

日本への留学を検討しているみなさんは、国費外国人奨学金について聞いたことがあるのではないでしょうか。これは日本政府文部科学省(MEXT)が提供する奨学金です。

国費奨学金にはいくつか種類がありますが、ベトナムに在住する留学希望者を対象に行わるものは大使館が推奨しています。

在ベトナム日本国大使館に申請書を提出後に、書類審査、筆記試験と面接試験が行われ、それらが参考にされます。

日本国内にある大学に合格してからその大学に推薦してもらう「大学推薦」というものもありますが、大学を通して応募手続きを進める必要があるため、出願前に、奨学金の応募条件をしっかり読んでおきましょう。

国費奨学金
・給付期間:4〜5年間
・対象者:学部生
・応募方法:在ベトナム日本国大使館や日本で入学する予定の学校を通じて申し込む
・給付金額:117.000円/1ヶ月+入学検定料、入学金及び学費、往復渡航費
・要件:日本語での学習を希望する者はJLPT・ N3以上。英語での学習を希望する者はIELT6.0以上。高校での3年間の優秀な成績を有する。

国費奨学金は、高校時代に非常に優れた学業成績を持ち、優秀な語学力も有する人たちが対象となります。

また、毎年の合格者数は全国で10名以下程度なので、競争率が非常に高いことが予想されます。

1-2. 国費奨学金以外の奨学金

国費奨学金の他にも利用できる奨学金はいくつかあります。それぞれ、どのような奨学金なのかをご紹介します。

 (1) 文部科学省外国人留学学習奨励費(留学受入れ促進プログラム)

日本学生支援機構(JASSO)が、日本の大学、大学院、短期大学、高等専門学校、専修大学、日本の大学に入学するための準備教育課程、または日本語教育機関に在籍する私費外国人留学生に対して学習奨励費を支給する制度です。

EJU(日本留学試験)で優秀な成績を有する人に対して学習奨励費の支給を予約する制度も実施しています。

応募できる資格・条件などはベトナム国内にあるJASSOの事務所に問い合わせてください。

JASSOの奨学金
・給付期間:1年間
・対象者:専門学校、高等専門学校(3年次~5年次)、 短大、 学部生
・応募方法:ベトナム国内にあるJASSOの事務所に直接申し込む
・給付金額:48.000円/1ヶ月
・要件:他の奨学金を受給していない私費留学生

EJUについて詳しい情報を知りたい方は、以下のURLを御覧ください。
https://jasso.org.vn/category/ki-thi-du-hoc-nhat-ban-eju/

JASSOの奨学金のほか、地方自治体及び関連国際交流団体奨学金、民間団体奨学金は17種類あるため、ご自身に合った奨学金を積極的に探しましょう。

ここでは、いくつかの奨学金を取り上げて、ご紹介します。

 (2) ローソン奨学金

(株)ローソン(LAWSON, INC)が支給する奨学金で、東京周辺の日本語学校・大学に入学する予定のベトナム国籍を持つ留学生を対象に募集しています。

採用(予定)の人数は5人と少ないですが、応募条件を満たす人はぜひ実施団体に直接申し込んでみてください。選考はすべて現地ベトナムのホーチミン市とハノイで行われます。

ローソン奨学金
・給付期間:1年間
・対象者:日本語学校、日本語別科、学部
・応募方法:実施財団に直接申し込む
・給付金額:130.000円/1ヶ月
・要件:JLPT・N1(もしくはN2)レベル

 (3) 共立メンテナンス奨学基金奨学金

共立国際交流奨学財団が提供する奨学金で、アジア諸国の学生を対象に、日本語学校で学ぶ留学生でも申請することができます。

全部で35枠があり、毎月6万円が支給されます。

ただし、この奨学金の申請は財団が指定する学校を通じて行われなければならないため、申請する前に、入学する予定の学校を詳しく調べておきましょう。

共立メンテナンス奨学基金奨学金
・給付期間:1年間
・対象者:日本語学校(1年次)、専門学校(1年次)、短大(1年次~2年次)、学部(1年次~4年次)
・応募方法:指定学校を通じて申し込む
・給付金額:60.000円/1ヶ月

以下、奨学金の対象校リストをご確認ください。
奨学金の対象校リスト(2021年度):https://www.kif-org.com/activity/list.html


2. 日本に行ってから応募できる奨学金

日本に行ってから、奨学金の種類も奨学金を獲得するチャンスが増えます。日本で応募できる奨学金も主に2つの種類があります。

2-1. 学校が推薦してくれる奨学金

ベトナムで応募する奨学金に比べて、日本の学校に入学してから応募できる奨学金の種類も多様な上、採用の人数も増えますので、まず、学校を通じて応募する奨学金を調べてみましょう。

通学している学校のホームページや留学生課などから情報を得ることができますので、常に確認しておくのが大切です。自ら積極的に、学校が推薦してくれる奨学金を調べるようにしましょう。

奨学金を獲得するチャンスは留学生の皆さんに平等にありますが、奨学金の数が限られているため、学校の推薦を得るには、優れた成績を残すための努力する必要があるでしょう。成績が良ければ、奨学金を獲得するチャンスが多くなります。

2.2. 自分で探し応募する奨学金

学校が推薦する奨学のほかにも、自分で探して、応募することができる奨学金も多くあります。

JASSOのホームページには実施財団に直接応募できる奨学金がすべて掲載されています。どんな奨学金があるのか、応募方法・条件などを確認しましょう。

各奨学金によって重視するポイントが異なるため、自身に合った奨学金に応募すれば、獲得率が高くなります。

なお、比較的獲得しやすい奨学金はベトナム国籍、東南アジア諸国、アジア諸国の留学生を対象にするものです。

実施財団に直接申し込むことができる奨学金は下記のリスト、参考にしてください。普段、奨学財団は指定校や協定校も決めてあるため、応募する前に、確認しましょう。

・大塚敏美育英奨学財団(http://www.otsukafoundation.org/
・加藤朝雄国際奨学財団(http://katoasaofoundation.jp/system.html
・神戸財団(https://www.kanbe-zaidan.or.jp/grant2020
・北見市外国人留学生修学支援金(https://www.city.kitami.lg.jp/docs/2016062800128/
・久保田豊基金奨学金(https://www.kubota-fund.org/
・谷崎記念アジア留学生奨学金(https://www.jpss.jp/ja/scholarship/719/
・徳洲会国際奨学財団奨学金(http://www.tokushukai.org/gaiyo/
・似鳥国際奨学財団(https://www.nitori-shougakuzaidan.com/

ベトナム語で読みたい方はこちらのサイトを参照してください。
参考サイト:https://www.jpss.jp/vi/scholarship/


3. まとめ

日本留学の奨学金についての必要な情報を把握できましたか? 最後にいくつかのポイントを確認しましょう!

日本に行く前に、応募できる奨学金は
・文部科学省国費奨学金
・私費留学生のための奨学金

日本に行ってから、応募できる奨学金は
・学校が推薦してくれる奨学金
・自分で探して実施財団に直接申し込む奨学金
という主な4つの種類があります。

応募できる奨学金は多様であるため、まずは自分で積極的に情報を集めましょう。

日本留学の奨学金について調べられる公式サイトは以下の通りです。
・在ベトナム日本国大使館のホームページ:https://www.vn.emb-japan.go.jp/itprtop_vi/index.html
・日本政府文部科学省:https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/ryugaku/06032818.htm
・日本学生支援機構(JASSO)のホームページ:https://www.jpss.jp/vi/scholarship/
・日本で入学する予定の学校のサイトか掲示板
・先輩たちからの情報

また、奨学金が獲得したいのであれば簡単に諦めてはいけません。奨学金の試験に一回落ちると、すぐに諦めてしまう方もいらっしゃいますが、奨学金を獲得するチャンスは多くあります。

そのチャンスを無駄にせず掴めるよう、積極的な情報収集や応募などの行動を取りましょう。失敗からもきっと、貴重な経験と教訓が学べますよ。

奨学金に応募する前に、奨学金の対象者・応募条件などを詳しく調べましょう。自身に合った奨学金が見つかったら、ためらわずに応募してみてください。