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eラーニング(LMS)の選び方〔ベンダー比較表サンプル付〕

システムの選定は難しいもの。本当は自社にぴったりのシステムを追求したいけれど、知見も足りないし、時間も足りないし―ということで、なんとなくインターネット上で見付けた情報や、ベンダーの提案を前提にして「妥協」してしまっていませんか?

eラーニングの比較サイトにはたくさんのベンダーの情報が掲載されていて便利ですが、公開項目はベンダーが任意で決めています。こちらのベンダーは価格を公開しているけれど、こちらはしていない、あちらのベンダーのプランには運用サポートがあると書いてあるけれど、書いていないところにはないのかな?など、結局のところ同じ条件で比較ができないので、ある時点から検討が進まなくなってしまいます。

本稿では、このようにベンダー視点の情報に振り回されるのではなく、あくまで自社の要件を基準にLMS[1]を選定する方法をご紹介します。


1. 資料請求は確かに第一歩

eラーニングの比較サイトやeラーニングベンダーのWebサイトには、必ず「資料請求」のバナーやボタンがあります。これを見るとなんとなく気負ってしまい、「もう少し他を調べてみてからにしよう」と思いがちですが、この「調べる」時間がバカになりません。あれこれ考えながら、欲しい情報に行き着く保証もないまま何時間もパソコンの前で過ごすより、ベンダーから情報を送ってもらう方がよほど効率的です。

このときのポイントは、
・一社だけでなく複数のベンダーに資料請求をすること
・営業からのアプローチを受けること、結果的に「断る」ことを面倒に思わないこと
です。

1点目については、複数のベンダーから、同社のLMSはもちろん、市場の状況や競合(あなたにとっては検討候補企業になります)情報を得ることが目的です。もちろん、送られてくる資料から得られるのは、企業情報と商品情報程度でしょう。この時点でいったんスクリーニングをして、可能性のあるベンダーを抽出し、それぞれの営業と話をしてみることが大切です。

同じ業界のベンダーのことを一番よく知っているのはベンダーです。その知見を活用しない手はありません。「主要なベンダーはどこか?」「どんなLMSが評価されているのか?」「あなたのところの商品・サービスの差別化ポイントはどこか?」「自社と似た課題解決事例は?」など、遠慮せずに聞いてみましょう。想定していなかった検討材料や、アドバイスをもらえる可能性があります。また、ベンダーの営業の知見や提案・サポート力も重要な検討材料になるでしょう。

2点目は、当たり前だと分かっていてもなんとなく億劫に感じてしまう要素です。ネガティブなセリフやコンフリクトを避けたい日本人の性かもしれません。が、何かを選ぶということは他を落とすということですし、何よりも「よりよいものを選ぶ」ことがあなたのミッションであり、評価につながります。売り込みを断ること自体、コンフリクトでも何でもありません。ベンダーにチャンスを提供すると思って、興味のあるところから遠慮なくどんどん資料を取り寄せましょう。


2. 集めた情報を補強する

資料請求と一次選出群とのコミュニケーションが終わったら、各社から得た情報を元に、全体の情報を補強します。この時点で、以下のような情報を新たに手にしているはずです。

・一次選出群の企業情報、商品情報、差別化ポイント、競合ベンダー
・業界の主要ベンダー
・最近のLMSの傾向
・事例情報

一次選出群の競合ベンダー、業界の主要ベンダーの中に興味のあるベンダーがあったら、資料請求→スクリーニング→営業とのコミュニケーションというプロセスを繰り返します。

また、各ベンダーの差別化ポイントや最近のLMSの傾向、事例といった情報を改めてチェックし、自社の施策に活用できそうな要素があればピックアップしましょう。

一口にeラーニングといっても、最近は実にさまざまな機能があります。自社が抱える課題について、当初は想定していなかったような解決策が見つかるかもしれません。例えば、教材コンテンツの配信を目的としてLMSを探していたけれど、スキルアップのプロセス管理をする機能があることを知り、追加検討をしたくなるかもしれません。興味のある商品・サービスを見つけたら、積極的に提供元のベンダーに問い合わせてみましょう。

また、情報収集の過程で自社の新しい課題に気づくこともあり得ます。例えば、上掲のスキルアップのプロセス管理機能の存在を知り、自社のさまざまな人材に必要なスキルセットが体系的に整備できていないことに気付くなどです。

基本的に、情報が多いほど選定のための視点が養われますし、候補ベンダーが多いほど選択肢が増え、よりよい選択が可能になります。もちろん、余計な情報をそぎ落としていくことも必要です。段階ごとにどんどんスクリーニングを行い、候補を絞っていきましょう。


3. ベンダー比較表の作り方

候補を絞っていく際に役に立つのが、ベンダー比較表です。

特定のフォーマットがあるわけではありませんが、例えば評価要件を縦軸に、候補ベンダーを横軸に並べます。評価点を決め、資料や打ち合わせの結果を持って入力していき、合計点を比較すれば、その時点で最も評価の高い候補ベンダーが分かります。

評価要件は、RFP(Request For Proposal, 提案依頼書)を用意している場合はそちらからコピーすればよいでしょう。RFPがない場合は、これまでに収集した情報を元に、自社にとっての要件を改めて洗い出す必要があります。他部門の要望なども考慮しながら、丁寧に整理しましょう。

◆ベンダー比較表サンプル


<PDFダウンロードはこちら>

上の例では一律の評価点を適用していますが、特に重視したい要素などがあれば、評価項目によって重みを変えるとよいでしょう。例えばユーザビリティの配点は10段階にする、SLAがある場合の配点を4点から10点にするなどです。

また、システムを評価するための項目のほかに、システム以外の非機能要件を評価するための項目を設けておくことをお奨めします。これは主にLMSの運用に関わる要素です。単にシステムを納品するだけでなく、運用中にしっかりしたサポートが受けられるのか、人材育成に関する知見はあるか、セキュリティ対策はしっかりなされているか等、アフターケアの部分をきちんとチェックしておきましょう。

ベンダー比較表は、検討段階での情報整理だけでなく、社内のコミュニケーションや上申、発注にも活用できます。「なぜこのベンダーを選んだのか?」「このベンダーのLMSのどこを評価したのか?」を明文化し、常に説明できる状態にしておくことは、あなた自身の信頼性にもつながるでしょう。ぜひご検討ください。


4. まとめ

いかがでしたか?
eラーニング(LMS)を効率的に比較し、自社のニーズに最適なベンダーを選定する方法として、情報収集やベンダー比較表の作り方を解説しました。

情報収集の段階では、資料請求が第一歩となりますが、その道のプロであるベンダーの知見を積極的に活用しましょう。話をしていくうちに自ずと自社の知見も増え、より質の高い検討ができるようになります。

集めた情報を元にベンダーを比較する段階では、ぜひベンダー比較表を作成しましょう。どのベンダーのLMSが自社の要件を最も満たしているか? どのベンダーが信頼置けそうか? 数値化することで、検討も提案もしやすくなります。

ぜひ合理的かつ効率的な比較・検討を行い、あなたの会社にとって最適なeラーニングを選びましょう。

-eラーニング(LMS)比較段階のスクリーニング方法について詳しくは>>「eラーニング(LMS)を比較しない方法 面倒な情報収集から離脱するために
-eラーニングの業者選定プロセスについて詳しくは>>「eラーニング業者の選び方 要件定義のポイントを紹介〔資料サンプル付き〕

 

[1] Learning Management System、学習管理システムのこと。

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