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中国のクレジットカード事情 赴任に向けキャッシュレス決済も確認!

「今日本で使っているクレジットカード、中国でも使えるのかな?」

新しい土地で慣れない通貨を使って暮らすのは大変です。赴任にあたり、当面クレジットカードで生活していこうと考えている方も多いかもしれません。

何もせずそのまま使えれば良いのですが、現地での利用にあたり何か手続きが必要なのか、万が一使えない場合手元のクレジットカードはそのまま放置してしまってよいのか、など、色々疑問がわくところかと思います。

さらに、中国は実は日本よりもずっとキャッシュレス化が進んでいます。クレジットカードそのものの利用もさることながら、アプリ連携についても情報を仕入れておくと良いでしょう。

そこで本稿では、中国へ出発する前にしておくべきクレジットカード関連の手続きを解説するとともに、現在中国で主流となっているアプリ決済についてご紹介します。


1. 中国におけるクレジットカードの位置づけ

実は中国ではクレジットカードはあまり普及していません。少し前のデータとなりますが、クレジットカードの普及率は2015年時点で13.8%となっています。なぜ中国ではクレジットカードが普及しなかったのでしょうか。

クレジットカードは「信用(クレジット)」を担保にカード会社が利用者の買い物代金を一時的に建て替える決算システムです。ですが、中国ではこの信用を担保にすることが難しい実態があり、このことがクレジットカードの普及率が伸びなかった原因のひとつと言われています。

クレジットカード発行審査の際には、利用者の安定した勤務状況と収入が担保のひとつとなります。日本人は勤務先をあまり変えない(転職を繰り返さない)ので、安定した収入が見込まれると判断され、それが信用となって審査を通過する場合が多くあります。

しかし、中国では転職を繰り返す人が多く、安定した収入が見込めないと判断される場合が多いようです。また、収入格差が大きいこと・借金や利用金を支払えなくなるケースが多いことから、カード会社の審査を通過できない例が多いというのが現状のようです。

そこでクレジットカードの代わりに普及したのが「デビットカード」です。デビットカードは、利用と同時に口座から現金が引き落とされるので、収入に見合った金額しか利用することができません。

中国では銀行口座を開設するとデビット機能がついたキャッシュカードが発行されます。そのカードの多くは「銀聯カード」です。中国で銀行口座を開設すると自動的に銀聯カードが発行されるので、中国国民一人につき複数枚の銀聯カードを所持していることが多いようです。

そのため2017年のデータ[1]では、中国国内だけで発行数は約63億枚と圧倒的な数字になっています。

また、中国以外の国でも普及率は年々高まっており、中国以外の国外発行数は2018年には1億枚を超えました。

そして中国で現在、その銀聯カードを上回る勢いで広まっているのがアプリによるQRコード決済です。中国では偽札が出回りやすいことから現金への信頼性が低いこと・スマートフォンの急激な普及により、このアプリ決済が主要な決済方法として広まっています。

さて、こんな中、日本から持ち込んだクレジットカードを使うことができるのか?というと、できます。ただ、いくつかの条件と制約があります。以下で詳しく確認していきましょう。

[1] ECのミカタ「63億枚発行の中国銀聯カード その最新の取引データを公開」https://ecnomikata.com/ecnews/17861/(閲覧日:2020/10/14)


2. 中国で使えるクレジットカードとは

中国ではクレジットカードはあまり普及していないと上記で述べましたが、普及率の低さは使用できるカードの種類の限定にもつながってきます。ここでは、中国で使用できるクレジットカードと、中国で1番使える銀聯カードについて解説します。

2-1. 使用できるのは主にVISA、Masterカード

中国では国際ブランドカードは「外卡(ワイカー)」と呼ばれ、使用できるブランドと場所が限られています。主に使用できるブランドは「VISA」と「Master」カードです。

外国人が多く訪れる百貨店やレストランなどでは問題なく使用できますが、それ以外の場所では使用できないことが多いようです。

さらに、クレジットカードが使えない際に代わりに現金で支払おうとしても、店側から断られるケースがあるので注意が必要です。上記で述べたように中国では偽札が横行しやすいことから現金への信頼性が低いため、店側が現金での決済を避ける傾向があるのです。

このような事態に対処するためにも、後でご紹介するアプリ決済の準備をしておくことをおすすめします。

2-2. ナンバー1は銀聯(ぎんれん)カード

上記でも述べたように、中国で1番普及しているカードは「銀聯カード」です。銀聯カードの「銀聯」は、中国銀聯という金融企業が展開する電子決済サービスの呼称です。

中国銀聯は、中国での銀行・カード産業の発展を目的として2002年に設立された企業です。中国政府の主導のもと、中国の中央銀行である中華人民銀行を中心とした80以上の金融機関が共同で立ち上げました。

中国銀聯が設立される以前は、各金融機関や地域で異なる決済システムやルールが横行しており、決済が完了できないなど多くの問題が起きていました。

しかし中国銀聯設立後は、加盟している金融機関で統一した決済システムとルールを定め、オンライン決済ネットワークを構築することで、上記の問題が解消されました。

今では中国銀聯に加盟している金融機関は国内外合わせて400以上といわれており、「銀聯」は国際ブランドとなりつつあります。

銀聯カードは日本在住でも発行することができます。赴任前に発行しておくと、中国での生活をスムーズにスタートできますので、ぜひ発行しておきましょう。銀聯カードの発行方法については以下の記事で解説していますので、そちらをご参照ください。


3. 中国へ出発する前にしておくべきクレジットカード関連手続き

国外へ転居する際には様々な手続きが必要となりますが、そのうちの一つにクレジットカードに関する手続きがあります。ここでは現在手元にあるクレジットカードに関して、日本にいるうちに行っておくべき手続きについて解説します。

(1) 住所変更手続き
クレジットカードに登録されている住所を転居先の住所に変更します。本人が中国へ転居しても、日本に残る家族に郵便物を受け取ってもらえるといった場合は、必ずしも住所変更手続きをしなくて良いという会社もあります。

しかし、カード会社から送付される郵便物を本人以外が受け取ることはできない、と定めている会社もありますので、事前によく確認しましょう。

(2) 有効期限の更新手続き
出発前に、クレジットカードの有効期限を必ず確認しましょう。もし中国に在住している間に有効期限が切れてしまう場合は、前倒しで更新することができる場合があります。カード会社に確認しましょう。

なお、クレジットカードは基本的に「日本に在住していること」を前提に発行されます。よって、更新の際に発行される新しいクレジットカードは日本国内にしか発送できないとしているカード会社も多いようです。

一方で、有料の海外サポートデスクを展開しているところもあります。こうしたサポートを活用すれば、赴任先でも新しいカードを受け取ることができる場合があります。こうした点についても、ご自身が契約しているクレジットカード会社に確認しておくと良いでしょう。

(3) 利用明細確認のオンライン化
カード会社によっては、利用明細書やカード情報を国外へ送付することを不可としていたり、送付に手数料がかかるところがあります。そうした場合に備えて、利用明細をオンラインで確認できるようにしておくと便利です。

中国でクレジットカードを作るべきか?

 

クレジットカードに慣れている日本人からすると、長期滞在するなら現地口座でクレジットカードを作って持っておいた方が安心では?といった発想もあるかもしれません。

 

しかし、中国での暮らしには基本的に銀聯カードと、後述する電子決済アプリがあれば不自由はしません。

 

電子決済アプリの利用開始にあたっては、中国で銀行口座を開設する必要があります。口座を開設すると自動的に銀聯カードが発行されます。生活周りの支払いはほぼこの2つで済むので、わざわざクレジットカードを作る必要はないでしょう。

 

例外的に検討すべきケースとして以下が挙げられますが、ごく例外的と言えるでしょう。

 

・現地で、現地口座では賄えないほどの大きな買い物をする必要がある場合
・クレジットカード利用時に、日本の口座から引き落とす場合の為替レートや手数料が気になる場合


4. クレジットカードよりアプリ決済

先にも触れましたが、中国では近年すさまじいスピードでアプリ決済が普及しており、「スマートフォンさえあれば生活できる」といわれるほどです。中でもQRコード決済が盛んに行われています。

主流なアプリ決済は「支付宝(アリペイ)」「微信支付(WeChat)」です。ここでは、この2つのアプリ決済についてご紹介します。

4-1. 支付宝(アリペイ)

アリペイは、中国の大手IT企業「アリババグループ」が提供する電子決済サービスです。2004年に中国でサービスが開始された後、利用者はどんどん増え、2019年には全世界のユーザー数が約10億人に達しました。

アリペイは、中国の銀行口座を持っていなくても、日本で発行されたクレジットカードを紐付けて使うことができます。アプリのインストールは日本でも可能です。インストール方法は下記の記事で解説しています。ぜひ参考にしてください。

4-2. 微信支付(WeChatPay)

WeChatPayは、中国の大手IT企業「テンセント」が開発したメッセンジャーアプリ「WeChat」に付随している電子決済サービスです。WeChatは「中国版LINE」と呼ばれており、中国のみならず全世界に多くの利用者がいます。

WeChatPayはアリペイと違い、決済の際に中国で開設した銀行口座が必要となりますが、WeChat自体がビジネスシーンも含めて中国での生活に欠かせないアプリなので、合わせて利用するのも便利です。

アリペイ同様、アプリのインストールは日本でもできますので、あらかじめインストールしておくことをおすすめします。WeChatについては下記の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。


5. まとめ

本稿では、中国でのクレジットカードの位置づけと中国へ出発する前に行うべきクレジットカード関連の手続きについて、中国で主流となっているアプリ決済について解説しました。

中国ではクレジットカードの普及率が低く、代わりにデビットカードが普及しました。中国でデビットカードといえば銀聯カードを指します。そして最近、中国での主流決済方法はアプリ決済となっています。

中国で利用できるクレジットカードブランドは主に「VISA」と「Master」カードです。ですが、利用できる場所が限定的なので「銀聯カード」を作ることをおすすめします。銀聯カードは日本在住でも発行することができます。

中国へ出発する前に行うべき、手持ちのクレジットカードに関する手続きは下記の3つです。

・住所変更手続き
・カードの有効期限の確認と更新
・オンラインで利用明細を確認できるようにしておく

また、中国で生活するうえで欠かせないのが「アリペイ」と「WeChatPay」の2つのアプリです。この2つのアプリ決済が中国での主流決済方法となっています。アプリのインストールは日本にいながらもできるので、ぜひ出発前に行いましょう。

中国へ出発する前に、今手元にあるクレジットカードに適切な手続きを行い、中国の決済事情を理解して快適な中国生活をスタートさせてください。

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