いまや、コンプライアンス対策をしていない企業はほとんどないでしょう。
法令遵守はもとより、企業として社会的な責任を果たしているのか? 社会の目はますます厳しくなっています。
そんな中で、コンプライアンス担当者を悩ませるのは、「何を、どこまでやればいいのか」という問題ではないでしょうか。
手を抜けば、ブランドイメージに傷がつくだけでなく、株価暴落、さらには倒産に至るリスクがあります。一方、やりすぎれば、社内ルールの縛りで機動力を損ない、ビジネスチャンスを逃す可能性もあります。そして、人間が営む以上、リスクを限りなく減らすことはできても、ゼロにはなりません。
それでは、コンプライアンス対策はどこを目指せばよいのでしょうか。
それは、問題が発生してもつぶれない会社、「不沈艦」を作ることです。
不沈艦たる企業のイメージは
-問題発生を避けることができる
何がコンプライアンス違反行動なのか、違反によって会社にどんなダメージが起こりうるか全社員が教育を受けているので、問題発生を避けることができる。
-予防策を打つことができる
教育方法など予防策のカードを複数種類持っているので、会社・部署の現状の危険度やヒヤリハットの状況に応じて、必要な部署に必要な対策を打つことができる。
-初期対応で問題拡大を防げる
コンプライアンス問題が起きたときには、どうすればよいかわかっているので、初期対応を適切にし、問題の拡大を防ぐことができる。
といったものです。
このページでは、そのための考え方や、教育などの施策について学べる、実践的な記事を紹介していきます。
企業コンプライアンス対策の全体像をつかみ、自社で実践する助けとなれば幸いです。
目次
その1
なぜコンプライアンス違反が起こるのか?
コンプライアンスが「法令遵守」を意味する言葉だということはご存知だと思います。
では、コンプライアンス違反に起因する倒産が年間200社近くもあることをご存知でしょうか。
企業は、法令遵守を基本として経営しているはずなのに、なぜ倒産に至るような大きなコンプライアンス違反が起こるのでしょうか。また、コンプライアンス違反が発生した場合、企業と社員にはどのような影響とリスクがあるのでしょうか。
コンプライアンス対策の前提として、まずは「なぜ違反が起こるのか」を理解しましょう。
もっと詳しく学びたい方はこちら
コンプライアンスならまずはこの本から 専門家が厳選した入門10選
その2
コンプライアンス対策をするには?
コンプライアンス問題が起こるリスクを避けるには、何をすればよいでしょうか。
その3
コンプライアンス教育の方法論
コンプライアンス対策は、教育をいかにするかがカギです。
ここでは、社員教育を効果的にするためのノウハウをご紹介します。
その4
コンプライアンス問題の事例を活用する方法
コンプライアンス教育をするにしても、社員が「自分事」として捉えるには、「身近な事例」をうまく活用することが重要になります。
ここでは、事例を使った教育資料の作り方や、事例をうまく使う方法をご紹介します。